経過

 15日午後にこちらを出発して、帰ったのは19日夕方。長い旅だった。さつきは以前度々一緒に旅行したことがあるが、エアリアルはこんな長旅は初めて。けど、終始元気だった。飼い主は、心痛と慣れない都内の運転で、ぐったり。

 17日午後2時、ATOM動物病院に到着。さつきの奴、ここが動物病院とも知らず、いそいそと中へ。待っている間に、匂いか、スタッフの服装か、何でばれたのか知らないが、病院だということに気付き、とたんにぶるぶる震えだした(笑)。
 すでにかかりつけの病院からレントゲンが送られてきていたが、改めて詳しいレントゲンを撮る。気管の断面が見える角度で撮ってみると、私が考えていた以上に重症であることがわかった。気管の断面はまん丸であるべきなのに、さつきの気管は三日月。1〜4の四段階の内、重症から二番目の、Grade3だった。「軽症の内に手術を受けた」つもりだったが、実は十分手術すべき時期であったようだ。素早く決断してよかった。
 次いで、先生から、過去の症例を見ながら、手術方法について説明を受けた。さつきの場合は、どうにか病変が頸部に止まっており、胸部の手術は必要ないだろうという話しだった。胸部まで手術しようとすると、開胸術になる。さつきの細くて小さな胸骨を切り開くと考えるだけでかわいそうだが、今回は免れることができた。
 さつきはそのままお預かりとなり、一旦病院を辞した。

 手術前夜、亡くなった父がさつきを散歩させている夢を見た。恐ろしくて目が覚めた。
「お父さん、さつきをあの世に連れて行かないで下さい」

 手術当日。
 手術は1時から始まり、1時間半くらいで終了するから、3時半頃話を聞きに来るようにとのことだった。早めに着いたら、手術は終了したばかり。待つことしばし、ようやく麻酔から覚めたさつきが、若い獣医さんに抱かれて連れて来られた。焼き海苔の半分くらいの面積毛を剃られ、顎の下から10cmばかり切開されていた。
 薄目を開けてグッタリしているさつきを見たら、涙が出そうになった。剃毛や傷を見てビビる私ではない。こんな小さな体で5回目の麻酔に耐え、今回のような大きな手術を頑張ってくれたことに、感動せずにはいられなかった。
 さつきが別室に連れて行かれた後、院長先生から手術の状況を聞いた。術前の内視鏡の写真を見て、衝撃を受けた。正常ならまん丸なはずの気管の天井が、Uの字に垂れ下がり、内腔は元の4分の1位の広さしかなかった。気管をピンセットでつまんでいる写真では、気管がぺっちゃんこになっていた。本来、気管の軟骨は、軽くつまんだくらいで変形するものではない。これほど重症だったとは。
 いつ発症したかなんて今更わかるわけないが、少なくとも、短期間でこれほど進行することはない、かなりの年月がかかるはずという話しだった。昨年夏から秋にかけて疲れやすくなったなぁと感じた頃には、すでにかなり進行していたのだろう。暑い中アジリティの練習をさせて、かわいそうなことをした。手遅れになる前に手術できたのが、せめてもの慰めだ。これで、元気に走り回れるようになったら、どんなにいいだろう。しかし、何はともあれ、麻酔から無事に覚めたことで、ひとまず大きな山を乗り越えた気持ちだった。後は、突発事項なく退院の日を迎えられることを祈りつつ、病院のスタッフを信頼してお任せするしかない。

 19日夕方病院に電話したら、経過は順調で、お利口さんにしているとのこと。気管を切っていないとはいえ、縫っているのだから、手術の直後に激しく吠えたり暴れたりしたら、空気が漏れることがある。それが心配だったが、今のところ大丈夫そうだ。

 激励して下さった皆さんに、感謝の気持ちで一杯です。

 ドギーズパークの競技の結果並びに東京滞在中のことは、また後日。

by sawa4482 | 2010-01-19 09:41 | スキッパーキー