時間単位で悪化

 昨日病院でおしっこをしたそうだが、帰宅後から今朝まで、出ない。外ならするかと、屋上に連れて行った。すぐにしゃがんだ。おしっこかと喜んだが、芝生を見てもはっきりしない。続いて、大量の軟便。下痢ではない。エアは、よほどお腹が急降下のとき以外、どんなに下痢でも器用にトイレの中をくるくる回って外すことがない。自由に歩けなくなった今は、境界を気にかけなくていい外の方がよさそうだ。幸い、しばらく雨の予報は出ていない。
 屋上への階段は狭くて急なため、これまでも上がり下りは抱っこだった。下りるときには怖いのか後ろ脚を突っ張って、下りにくくて仕方なかったのに、今日は全く抵抗しない。

 病状は、日にち単位でなく、時間単位で悪化していく。今朝、左のアイラインに直径2mmくらいの白班を見つけたのに、2時間後には面積が3倍くらいになっていた。下あごのただれは、拡大して、全く毛が無くなり、硬く腫瘍化している。
 できないことも、どんどん増えていく。昨晩はヨタヨタしながらもなんとか後追いしようとしていたのに、今日はそれもない。もはや、リビンフのドアを塞いで私の帰りを待つこともない。さつきの散歩から帰ってみたら、出かける時にいたキッチンから、テーブルの下まで移動していた。続いてアルファのお散歩から帰ってみたら、そこからリビングのドアに近い所まで移動していた。少〜しずつ、定位置に近づこうとしたのか。
 ありがたいことに、まだ食べる気持ちだけはある。スモールブリード用の超小粒は、よだれと一緒に口からこぼれてしまう。普通の成犬用の方が食べやすそうだ。一粒ずつ口に入れてやる。

 昼は、缶詰フードを80gくらい食べた。小さなお団子にして、一口ずつ口に運んでやった。器に後少しだけ残して、「もうらない」と。このところドライフードの方が喜んでいたからと、ドライフードをやってみたら、「いらない」。あんなに喜んで飲んでいた鰹だしも、昼には「もういらない」と。水道水なら、飲む。

 おしっこが出ない代わりに、昼過ぎ、下痢。1回目は律儀にトイレまで行ってくれたが、2回目は間に合わず。カーペットの上に点々と。臭いも見かけも、ドライフードをドロドロにふやかした感じ。ほとんど吸収できていないのだろうか。

 午後から、皮下点滴をした。昨日、セット1式をもらって帰ったのだ。皮下点滴は、初めて。というか、注射自体、十数年ぶり。何とか成功したものの、途中からなぜか呼吸が荒くなってしまい、250mlの予定が、150mlくらい入れて抜去。その後も、不安になるくらい苦しそうだ。補液はちゃんと皮下に入っているから、変な所に点滴した訳ではなさそう。しばらくすると、少し食べたそうな素振りを見せたので、ドライフードを一粒ずつ与えたところ、十数粒食べた。それから、突然「もういらない」と。他の2頭が正しくトイレでできたご褒美をあげる時、これまでのようにエアリアルにも与えようとしたが、「いらない」と。
 食欲の権化で、人の指まで食べそうな勢いだったエアリアルが食べなくなる日が来るなんて! 前々から、私は、「動物が食べられなくなったら、無理に延命する必要はない」という考え方だった。ところが、いざその状態を前にすると、「胃瘻でも透析でもして、生きてほしい」と思うから、勝手なものだ。
 午後から2回屋上に出してみたが、やはりおしっこが出ない。夕方、主治医と電話が繋がり、今日の様子を伝えたが、一日で腎不全になることはないだろうと。明日朝、診察してもらえることになった。
 朝は、まだヨロヨロでも移動できたのに、夕方からはほとんど一歩も歩けない。ペットショップで後ろ脚様ハーネスを買ったが、大きいサイズしかなく、無理にはめてみたものの、脚が前に出なくて歩けない。少しでも歩ければおしっこも出るかもしれないのに。お漏らしでもいいから、排尿してほしい。

 今は、トイレの前で寝ている。子供の頃のように、後ろ脚が「開き」になっている。せめて、肺の感染症がなければ、もう少し楽だろうに。ほんの2,3歩歩くだけで、息が切れている。これが、2週間前には曲がりなりにも走っていた犬だろうか。大げさでなく、時間単位で衰えて行く。

 子犬のアルファでさえ、異変を感じ取ったのか、今日は朝のお散歩と夕方屋上に排泄に出しただけで、後はずっとハウスの中なのに、静かにしてくれている。

 エアリアルが治るなら、私の寿命を5年削っても惜しくないのに!
 

by sawa4482 | 2012-10-07 19:20 |