贖罪

 母にエアリアルのことをメールしたら、
「別れが早いから、あんなに慕っていたんでしょうか」
と返事が来た。

ああ、そうだね、エアリアルは、いつも一途に慕ってくれた。
うちに来た日から脚が言うことを利かなくなったその日まで、ずっと私の側から離れなかった。
実家に帰った時も、私が家に入るまで、玄関扉にくっついて待っていた。
広場に行ったときも、エアを残して広場を出て行ったら、ずっと入り口のところで私のことを見ていた。


いつもいつも、忠実に慕ってくれたエアリアル。やりたくなくても、一生懸命ママの言うことを聞いてくれたエアリアル。

それを、「こういう性格だから」と片付けて、ありがたいとも思わなかった。
エアリアルの一途な愛情に、答えてあげられなかった。

エアリアルは、いつも一生懸命頑張っていたんだね。精一杯ママを慕ってくれていたんだね。
なのに、いつも、もっと上を求めて、エアリアルを責めた。競技でいい成績を取ることなんて、チャンピオンの称号をとることなんて、飼い主の自己満足でしかないのに。エアリアルのいいところに満足せず、苦手なことを押し付けてきた。

ごめんね、ごめんね、本当にごめんね。

今では、後追いをすることも、ママのことをじっと見ることもできなくなった。

何もかも手遅れ。

エアリアルが来てしばらくして、ママは、ある人にこんなことを言った。
「エアリアルは、さつきで苦労した私への贈り物なの」
と。

その気持ちを忘れずにいたら、ずいぶん結果は違っていたかもしれない。

ごめんね、本当に、ごめんね。



(暗くてすみません)

by sawa4482 | 2012-10-08 21:03 |