エアの答え

 昨夕から、アルファはくるみちゃん家にお泊まり。アルファは、エアリアルにとって明らかにストレス要因だ。くるみママの車に乗せた時は、人買いにさらわれたように大騒ぎしていたが、大好きなくるみちゃんと、いつもおやつをくれる大好きがおばちゃんの家だから、すぐなじむと思った。夜、くるみママからメール。「いっぱい水を飲んでおしっこして、ゴハン食べてくるみちゃんと遊んで、寝ている」と。神経太いわ。初めて訓練所に預けられた時、おやつも食べられなかったエアリアルとは、よくも悪くも大違い。
 アルファがいないと、平和だ。さつきとエアとの暮らしは、4年近くになる。リズムが出来上がっている。さつきも、アルファがいなければ、じっとしていることが多い。寝ているエアリアルのことも、遠巻きに見ているだけ。

 夜遅く、もしかして食べるかもと、ヨーグルトを見せてみた。食べたそうに首をのばした。まだ食べる気を全く失っているわけではないんだ。なのに、忌々しい舌が思い通りに動かなくて、舐められなかった。注射器でどうにか5ccくらい食べさせることができた。むせなかった。その後は、拒否。

 朝、エアリアルの呼吸がおかしく、呼んでも揺すぶっても反応がなかった。いよいよ、来るべき時が来たかと思った。布団から移動させようとしたら、目を覚まして、多少体を動かすこともできた。もう二三日は大丈夫か。

 今日もいい天気。カートでいつものお散歩コースを一回り。途中、おしっこスポットで排尿。まあまあの量。どこもかしこも麻痺していくのに、まだ排尿するときしっぽがかすかに上がるので、タイミングが分かるんですよ。帰宅後、皮下点滴250ml(抗生剤とビタミン剤入り)、プレドニゾロン皮下注。

 今朝は、カートの中でもぐったりしていた。そんな姿を見たら、やはり胃瘻は残酷なことに思えた。
 散歩に出かける前、ヨーグルトを与えてみた。やはり食べたそうな素振りを見せるものの、舌は言うことを聞かない。スプーンも、注射器も、断固拒否。食べたいのに食べられない、こんな残酷なことがあるだろうか。

 病院で胃瘻を提案されたとき、月曜日まで考えさせてくれと返事をしておいた。それまでに、エアリアルが自分で答えを出すだろうと思った。


 つまり、これがエアリアルの出した答えなのだ。

「自分で食べたい。注射器で給餌されてまで生きたくない。」

 エアリアルを失うのは、心臓を引き裂かれるほどつらい。

 けど、この苦しみを長引かせないのが、ママがエアリアルにしてあげられる最後の恩返しです。

by sawa4482 | 2012-10-21 10:08 |