今日を何とか生き延びた

 今朝は、何も口にせず。ハチミツ水も、10cc飲んだところで「もういらない」。

 車で、おしっこスポットへ。ほぼ24時間ぶりだったため、かなり出た。
 そこへ、訓練所に預けたときいつもゴハンをくれる大好きなMさんが通りかかった。こちら方面に用事があったので、近くを通ればエアリアルに会えるかと、わざわざ寄ってくれたのだ。エアリアルを抱っこしてくれて、ローレンから聞いた話を教えてくれ、一緒に泣いてくれた。その優しさは、心にしみた。Mさんは、最後まで名残惜しそうにエアリアルに声をかけてくれた。本当に嬉しかった。ありがとう、ありがとう。

 病院に行く前に、みんなが朝練している広場に立ち寄った。昨日までは、広場に着くと懐かしそうににおいを嗅いでいたのに、今朝はカートに横たわったまま。先生始めみんなが声をかけてくれても、反応がなかった。病院までの道中、どうしてこんなに涙が出るんだろうというくらい、泣けて泣けて仕方がなかった。病院でも、ぐったりしたエアリアルを見て、先生が、
「もう、皮下点滴だけにしようか」
と言った。血液検査もしなかった。体重7.5kg。

 点滴の最中、いつも何をされてもじっとしているエアリアルが、落ち着きがなかった。
「もういい、お家に帰りたい」
と訴えているように見えた。病気に関して問い合わせているから少し待って、という先生を無視して、急いで連れ帰った。

 帰宅後、ずっと見守っていたら、呼吸が弱々しい。エアリアルはもうこの世を離れたがっているのだと、思った。仰向けになってエアリアルをお腹の上に乗せると、安心したのか、穏やかな寝息を立て始めた。エアリアルとピッタリくっついて、その重みと暖かさを感じていると、何とも言えない満ち足りた気持ちになった。

 しばらくしてから、私がものを食べるたびに欲しそうにするので、試しにa/d缶を開けたところ、食べたそうにした。ほんのひとかけらずつ、食べさせてみた。少しずつ少しずつ飲込んで、3分の1缶くらい食べた。豆腐とホイップクリームをそれぞれ大さじ1杯くらいずつ、ハチミツ水約40cc。その後も、パンやドライフードも食べたがったのだが、のどを通らなかった。まだ食べたい気持ちはあるのに、のどを通らない。不憫でたまらない。脚が麻痺しただけなら、まだまだ生きられるのに、食べる機能から冒されるなんて、残酷だ。

 夜になってから、a/d缶ほんの一口。後で食器から水を飲ませたら、その分はほとんどのどを通過していないことがわかった。

 今、眠っているエアリアルの呼吸は浅い。エアリアルは、旅立つ準備ができている。二人だけで穏やかに過ごす時間を残してくれたことに、感謝。

by sawa4482 | 2012-10-22 21:52 |