お友達パワー

 今朝は、エアリアルの呼吸が弱々しかった。本当なら点滴に連れて行かなければならなかったのだが、それさえはばかられる状態に見えた。Nさんに無理を言って、病院に点滴一式を取りに行ってもらった。エアリアルは幸運だ。今日が雨でなければ、Nさんも時間が取れなかった。昨日は、トイレをしているところでMさんに会えた。

 家で皮下点滴をしている間、エアリアルが、
「もういいって言ったのに」
と言っているような気がした。その後は、ずっと様子を見ていた。呼吸が弱くなるたびに背中をなでると、少し力強くなる。そんなことを繰り返して、昼頃、気分がよさそうだったので、ためしにa/d缶を食べさせた。何も受け付けなくなった先週金曜日以来初めてみせる食欲。昨日の残りをほとんど食べた。が、最後になって、のどの奥に詰まっている仕草をしたので、掻き出そうと慌てて指を突っ込んだのがいけなかった。却って奥に押し込んだのか、咳き込み始めた。あんなに気をつけていたのに、最後の最後になって誤嚥させてしまったか。このままダメかと、焦った。自分がバカすぎて、涙も出なかった。30分くらい背中をトントンし続けただろうか、どうにか治まって、呼吸音も正常に戻った。かなり体力を消耗したことだろう。欲しがるままに与えてはいけないのだ。せっかく食欲が戻ったのに。食べさせてやれないもどかしさ。

 夕方、天候が回復したのを見計らって、広場へ。疲れさせるだけかもしれないが、私と過ごす時間の多くを割いた広場を最後に見せてやりたかった。アルファも来ていた。誰が飼い主か、早くも忘れた様子。くるみちゃんと毎日遊んで、そのうちくるみ家の子になるんじゃないか? アルファがカートのエアリアルを覗き込んだら、まだアルファに向かってガウッと言う元気が残っていた。
 今日は、エアリアルが子供が頃から大好きで、会うたびにしっぽがちぎれてどこかへ飛んで行ってしまうんじゃないかと思うほど大喜びしていたSさんも来ていた。変わり果てたエアリアルを見て、泣いてくれた。前回エアリアルに会ったのは、3週間前。その時は、まだ自分の脚で歩いていたのに。あれがたった3週間前かと思うと、改めて変化の早さに愕然とした。もう何ヶ月も経ったような気がする。

 エアリアルは、行きも帰りも、車の中でコットの縁に顎を乗せ、空を見ていた。週に何度も通った広場への道、何かを思い出しているのだろうか。

 夜になって、昔からのしつけ仲間が、おかずを持って訪ねてくれた。10日前に会った時には、カートの中ながら、まだ元気に見えたのに、今日は、あんなに好きだったKさんを見ても、しっぽも振らない。Kさんも、涙ながらに別れを惜しんでくれた。その気持ちが、今は何より嬉しい。

 Kさんを見ても何の反応もなく、がっかりしたが、帰った後、エアリアルの首が上がってこちらを見ていた。少しは元気の源になったのか。a/d缶を見せると、食べたいと首をのばした。昼間の恐怖があるから、2回に分けて、50gくらいは食べられただろうか。今日は、合計2分の1缶くらいと、水60ccくらい経口摂取できた。嚥下障害がなければ、もっと食べられてもう少しは元気でいられただろうに。返す返すも、摂食機能からやられたのが、くやしくてならない。

 みんなが別れを悲しんでくれて、エアリアルがどれだけみんなに可愛がられていたか、よくわかった。私のことも、こんなに助けてくださって、感動しています。
 エアリアルは、みんなの愛を運んでくれる天使だったんだ。やっぱり、あなたは贈り物だったのだね。

by sawa4482 | 2012-10-23 22:43 |