皆さんのおかげです

 昨夜、3日ぶりの排便。軟便。それを見て、エアリアルの魂はこの世を離れたがっていても、体はまだ生きたがっているんだと、感動した。

 今朝は、珍しく食べたがり、a/d缶を一度に3分の1くらい食べた。飲み込む力が落ちているので、小さじ4分の1程を、口蓋の奥の方になすりつけて、ゆっくりゆっくり食べさせる。3口くらいごとに、注射器でハチミツ水を飲ませる。ハチミツ水も、注射器を離さないくらいに飲みたがった。でも、欲しがるままに与えると、むせる。飲み込む力が落ちてきたのを見計らって、切り上げた。それさえなければ、もっと食べさせられるのに。せっかく食べる気になっているのに、残念だ。
 それだけ細心の注意を払っても、食後10分くらい経って、のどに痰が絡んだような咳をし始めた。誤嚥させてしまったか。

 病院に行く前に、いつものおしっこスポットへ。満足な量の排尿。公園を一回りした。

 体重6.8kg。全盛期の6割だ。体温38.1℃。皮下点滴250ml、抗生剤、ビタミン剤、ステロイド。皮膚は日に日にきれいになっていくが、外耳道の感染が悪化。耳と目の清拭、外用薬。

 ホイップクリームを喜ぶので、帰り道、ケーキ屋でモンブランとプリンを買った。帰宅後、早速モンブランの生クリームを与えようとしたが、ほんの一口で「いらない」。水も、ようやく5ccだけ飲んでくれた。
 
 昨夜、眠れぬままにあれこれ考えていたら、飼い主の未練でエアリアルをこの世に引き止めてはいけないと思うようになった。エアリアルの衰えた体を見るにつけ、生かすことは、苦しみを長引かせることだ。エアリアルを苦しみから解放してあげなければいけない。
「エアリアルは、十分頑張った。もう、ママのために頑張らなくていいよ。」
 決して声に出して言ってはいないのに、思いがエアリアルの通じたのだろうか。お昼寝の後は、a/d缶、退院サポート、ふやかしたドライフード、プリン、すべて「いらない」。水さえ、拒絶。そのまま、また眠りに。呼吸が、浅く速く、鼻翼呼吸。突然、生きるのを止めたように見えた。「もう頑張らなくていいよ」と言ってくれるのを待っていたかのように。朝の食欲は、生命の最後の輝きだったのだろうか。

 夕方から広場で友達に会うことになっていたが、こんな状態では連れて出られないと思い、家に来てもらった。二人が部屋に入ると、頭は上げないままだが、しっぽをパタパタ振った。偉いね、エアリアル。わかるんだね。二人とも、おかずを持ってきてくれた。そして、しばらくエアリアルの様子を見ながら話し相手になってくれた。友達は、私が一人きりでエアリアルの死に立ち会うことを心配してくれた。こんな状態は今までに何度もあり、その都度もうダメだと思ったが、これまでは持ち直してきた。今日は、どうだろう。

 二人が帰った後、エアリアルは少ししゃんとしたように見えた。頭が上がっていた。気分がよさそうだから何か食べるかと思ったが、やはり、水も拒否。だが、呼吸状態はやや力強くなった。飼い主、夕食。ご飯に至るまで、友達が持ってきてくれたもの。今の私は、人の情けのおかげで生きている。

 夜9時前、先生とMさんが、しつけ教室の帰りに寄ってくれた。1階まで鍵を開けにエアリアルを抱っこして下りたら、エアリアルはしゃんと首を立てていた。部屋に入ってからも、しばらくは首が上がって目が開いていた。二人きりの時は、ほとんど見られないことだ。やはり、外部の刺激は大切。明日、少しでも元気になっていたら、広場に連れて行ってあげよう。

 先生とあれこれ話しながら、改めて症状の推移を振り返った。
 今年1月の福山の競技会は、絶好調だった。アジはWクリーンラン、オビはポイントカードこそ逃したが、前進も持来も、勢いがあった。発病は、3月頃、皮膚の状態の悪化の時期と一致していると思われる。九州の競技会で、Wバーを落とし(多分本番でバーを落としたのは初めて)、それから45cmが跳べなくなった。バーを落としたトラウマのせいだと考えていたが、その頃すでに後ろ脚が上がりにくくなっていたのだろう。同時期、顔貌が老犬のようになり、動作がのろくなったのも、筋力低下のせいだったのだ。ステロイドを飲み始めると、皮膚の改善に伴って元気が出たものだから、てっきり痒みのせいで夜も寝られず、そのせいで元気がなかったのだと思っていた。5月のドラハでJP1席を取った時は、ステロイド内服中だった。ステロイドを中止すると、皮膚の症状が再燃し、それにつれて、動作がのろくなっていった。トリーツを飲み込むのにも時間がかかるようになっていたが、子犬の頃からおやつをもらうと唸りながら口の中でもぐもぐする癖があったから、その延長だと思っていた。終には、飲み込めなくなって重症筋無力症の診断に至るわけだが(結果的にはそれも間違いだったわけだが)、ステロイド再開しても、皮膚には著効だったが、筋炎に対しては効果がなかった。その後は、徐々に悪化の一途。9月24日皮膚感染を契機に、1日ごとに急速に悪化していった。

 先生も、ただ死期を送らせるためだけの胃瘻には反対だと。私も、、胃瘻をしなくてよかったと思っている。

 二人と話をしている間は、気が紛れた。エアリアルと一緒に下までお見送りする時も、エアリアルは頭を上げていた。二人が帰った直後、トイレに連れて行ったら、1回分としてはまずまずの量の排尿。その後すぐ、排便。軟便。最後は、血便。今週に入ってからは血液検査もしてくれないが、ここ数日歯茎が白いし、とうとう血液も自己免疫で破壊され始めたか。どこまでエアリアルを苦しめるんだ。

 今、エアリアルは、眠っている。呼吸は、浅い。あと何時間一緒にいられるのだろう。

 あなたが旅立つとき、ママは、早すぎる別れを悲しむ以上に、あなたが苦しみから解放されたことを喜んであげられるでしょうか。

by sawa4482 | 2012-10-26 00:15 |