ミルトスともお別れ

 他人が聞いたら、常軌を逸していると思うだろうが、火葬場からミルトスに直行した。エアリアルのいない家に一人で帰るのは、どうしても嫌だった。一人でいたら、きっと泣きながらエアリアルの名前を呼び続ける違いない。ミルトスでは、今日と明日、セミナーをやっている。セミナーの夕食会で、エアリアルを子犬の頃から知る人たちと話をするほうが、ずっとましだ。
 夕食会には、シャンパンを持参した。以前友達からもらったもので、エアリアルがJKCで3度に上がったら飲もうと思っていた。3度には今年の2月に昇格したが、何となく開ける機会がないままになっていたのだ。エアリアルを偲んでみんなで味わってもらいたかった。約一ヶ月ぶりの飲酒だった。エアリアルの具合が悪なってからは、夜何かあったらいけないので、一滴も飲んでなかった。
 
 ミルトスには、行ってよかった。エアリアルは、ミルトスが大好きだった。ミルトスにいれば、ご機嫌だった。あの日に旅立ったのも、不自由な肉体が地上にあったら来られないから、魂になって来たかったんだと思う。エアリアルの写真を、フィールドが見えるところに置いた。エアリアルの話をする度、涙が込み上げて困った。いつになったら、涙なしにエアリアルのことを思い出せるようになるんだろう。
 セミナーの終了後、寄せ書きと、立派なフラワーアレンジメントを皆さんから頂いた。お気持ちが嬉しくて、また泣けた。帰りも、エアリアルと何度も通った道を運転しながら、涙がこぼれて仕方がなかった。エアリアルが来ることは、もうないのだ。

 でも、きっと今日はずっと一緒だったよね。

by sawa4482 | 2012-11-02 19:40 |