少しずつ日常に

 昨日、車の後部の棚をやり替えた。本来は、アルファが大きくなってペットボイジャーが窮屈になってきたから、200のバリケンが3個乗せられるようにレイアウトを変えるつもりだった。材料が届いたのが、エアリアルが悪性リンパ腫と診断されたまさにその日。結局、バリケンが3個必要になることはなく、そのまま放置しておいた。元の通り2個乗ればいいので、棚板を一枚追加しただけのプチ改造で終わった。

 車の中を片付けていたら、エアリアルが使っていた金属と木のダンベル、それに名前を刺繍した首輪が出てきた。持ち主のいない道具を見る程空しいことはない。エアリアルが車の中で使っていたバリケンは、エアちゃんの念が籠っているようで、まだ片付けられない。家の中で寝ていたハウスは、空っぽなのを見るのが耐えられなくて、すぐ片付けた。アルファには、新しいのを買った。

 今日、山本央子先生のしつけ教室に参加してきた。テーマは、パピーの問題行動。アルファは、子犬らしいいたずらはするけど、問題行動と言える程のことはまだしない。他の犬が好きすぎることと、リーダーウォークが全然できないことくらい。人に対しても、臆病でも喜び過ぎもしない。バランスの取れたいい性格だと思う。犬に行ったのを呼び戻すやり方と、リーダーウォークの教え方を習った。
 大切なのは、「叱らない」ことと「嫌悪刺激は百害あって一利無し」。好ましくない行動は、無視していれば消える。飼い主が騒ぐと、その行動は強化される。
 講義を聴きながら、エアちゃんのことがしきりに思い出された。あんなにいい子を、私は叱ってしまった。エアちゃんは、ママと一緒にいたかっただけなのに、私は競技のために余計なプレッシャーをかけ続けた。子犬の頃は、いつも天真爛漫な笑顔全開だった。成長するに従って、その笑顔が曇っていったのは、私のせい。
 エアちゃんに申し訳ないのと、切ない程恋しくてたまらないのとで、講義の間中涙があふれ続けた。スライドショーで部屋が暗くてよかった。
 でも、Nさんは気付いていた。そして、どうして私が泣いているかも。

 今でも、エアリアルの待っていない家に帰るのは苦手だ。その反面、エアリアルはまだ家に留まっているような気がする。
 いくら嘆いても、エアちゃんは蘇らない。なのに、1ヶ月近く経った今も、エアちゃんを思って泣いている。

 アルファには楽しく長生きしてもらうことが、エアリアルの犠牲に報いる一番の恩返しだね。

by sawa4482 | 2012-11-24 23:30 |