四十九日

 エアリアルに仏教は似合わないし、そもそも仏式の葬式をしていないから関係ないのですが、日本人だから、やはり意識します。

 あれから長い長い月日が経ったような気がしますが、たったの7週間なんですねぇ。始めの3週間程は、永遠とも思える程時間の経つのが遅かったのに、12月に入ってからは反動のようにおっそろしく早く日が過ぎていきます。
 ほんの3ヶ月前は、ミルトスで楽しそうに走っていたのですよ。もうハードルを跳ぶことはできなくなっていましたが、大好きなミルトスにいられて嬉しそうだったのに。エアリアルが元気だった日々は、遥か昔々のこと・・・いわば前世の出来事で、今はエアリアルのいない別の人生に生まれ変わったかのような気がします。反面、10月の出来事は、何もかも細部にわたるまで鮮明に覚えています。しばらくは、突然記憶が蘇り、いったん思い出すと次から次へと溢れて止めようがなく、泣けて泣けて仕方がありませんでした。最近は、思い出しそうになると、反射的に思い出に蓋をするようになりました。
 アルファは見ているだけで楽しくなるような子で、アルファと遊んでいる時はエアリアルのことを思い出しません。我に返って、
「もうエアリアルのことを忘れるなんて、なんて薄情な飼い主なんだ」
と思うことさえあります。ですが、実は、悲しみを直視したくなくて、アルファに気を取られている振りをしているだけかもしれません。エアリアルと暮らしたことが別の惑星の出来事だったような気がするのも、まだエアリアルがいなくなったことが辛くて耐えられないから、なかったことにしたいのかもしれません。

 ですが、昨日の夜だけは、つい時計を見て、
「7週間前、この数時間後にエアリアルは息を引き取ったんだ」
と思い出してしまい、エアリアルの心臓が止まった瞬間の感触を思い出して、号泣してしまいました。胸をえぐる痛みが激し過ぎて、耐えられません。それが嫌だから、闘病中のことを思い出すのを意識的に避けているのです。けれど、昨夜だけは止めようがありませんでした。

 エアちゃん(かもしれないもの)が会いに来てくれたのが11月の最終月曜日の夜。その週の土曜日、四国からの帰り道、泣きながらエアリアルの名前を大声で呼んだ。
 それからしばらくして、ふと気がつくと、家の中からエアリアルの気配が消えていました。エアリアルの名前を呼んでいた頃、エアリアルは虹の橋の向こうに行っていたに違いないと思っています。私の気持ちがアルファの方に向いたのを見届けてから。

 昨夜は、エアリアルが来てくれるような気がしました。夢に出てきました。室内でアジリティの練習をしているのですが、ものすごく難解なコースで、攻略法を考えるどころか順番を覚えることもできず、それなのにいつになくエアリアルが速く走って、何度やり直してもグダグダ・・・という内容でした。アジはともかく、今頃エアリアルは速く楽しく走っているに違いありません。子犬の頃のように・・・

 エアリアルに何もしてやれないので、せめてもの気持ちで、お花を買いました。
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 奥のお花は、トリマーさんに頂いたものです。半分くらいに減りましたが、それでも2週間も経つのにまだきれいに咲いています。寒い季節だからでしょうが、よくもっています。
 
 最近、「命の価値は長さでは決まらない」と思うようになりました。エアリアルは、与えられた命を十分生きられたかな?

 今世で再会できなくても、虹の橋の向こうか、来世でか、いつかはきっと会える。
 そう信じています。

 エアちゃんのすべすべしたお耳の感触が、恋しくてたまりません。


 

by sawa4482 | 2012-12-19 17:49 |