人と犬との共存はムズカシイ・・・のか?

「てくてく探検隊」、それは、知らない街ですてきなお散歩コースを発見し、その街にあるドッグカフェでランチまたはお茶することを目的に結成された。ただ今、隊員はTanukoとさつきの一人と一頭である。
 あは、つまり、自分たちのことを勝手にこう呼んでいるのさ。

 先週に引き続き、今日は岡山まで遠征した。岡山と言えば、金沢の兼六園、水戸の偕楽園と並ぶ、日本三大名園の一つ、後楽園がある。名園の名に恥じない立派な庭園だが、当然と言うべきか、ペットは立ち入り禁止。ものは試しと、半田山植物園にも電話して訊いてみたが、やっぱりペット不可。総合運動公園も、犬は入れない。岡山の風は、犬に対して冷たいのぉ。デリにさえ犬を連れて行けるNYとは何という違いであろうか。
 でも、仕方ないとも思う。お恥ずかしい話だが、私が住む街では、一歩家を出れば至る所に犬の落とし物。土の上はさらにひどい。誰も拾ってないんじゃないかと思うくらいだ。「土の上なら自然に帰る」と言い訳してるんだろうが、自然に帰せるのは野生動物の分だけ。人の手によってどんどん繁殖する犬の分までは勘定に入れてないと思うぞ、自然界は。
 パリのフン害は悪名高いが、パリではウンコ拾いは市の仕事だと聞いた。つまり、犬のウンコを拾って歩くために雇われている人がいるわけだ。そうと決まれば、権利意識の高いフランス人が自分で拾うわけないわな。
 私の住む市の市議会に、「ウンコ拾いのために、新たに市の職員20人雇います。つきましては、この人たちの人件費年間6000万円を予算に計上致したく・・」なんて議案を提出しようものなら、即刻否決でしょうな。

 でも、後楽園の外周は、一周1700mのウォーキング道が整備されている。気を取り直して、外周をお散歩する。フェンス越しに園内が見えてお得な気分。地元の人の間でも手頃なお散歩コースになっているらしく、たくさんのワンコ連れとすれ違った。散歩道に沿って桜並木が植わっている。花の季節はさぞ見事なことだろう。途中で旭川の河川敷に下りることもできる。
↓向かって左手が後楽園、右手は岡山城。
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↓橋を渡ると、岡山城だ。真っ黒な外壁が異様だが、このため別名「烏城(うじょう・トリではない、カラス)」と呼ばれている。さつきとは、真っ黒仲間?
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 さすがに建物の中には入れないが、城内を散策することはできる。後楽園と合わせて、一時間程度の適度なお散歩になる。

 今日のドッグカフェは、nick's Wan。カフェの他、ワンコグッズや子犬も販売している。グッズの品揃えを見てもそうだけど、小型犬をターゲットにしているらしい。客もほとんどがフリフリのお洋服を着たチワワとかパピヨンとか。さつきが大きく見えた。店内があまり広くない、というより結構手狭なので、大型犬には窮屈と思われる。
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↓さつきはおやつに夢中。顔、恐いぞ。
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 日曜日だからたまたまかもしれないけど、このカフェ、大人気。昼過ぎにも関わらず、満席だった。みんな、ちゃんとしたお出かけの服装をしている。山歩きするような格好は、私だけだ。
 おやつなどを取り出すのに便利なように、デイパックをテーブルの下に置いていたら、空いているイスの上に置いてもいいと言われた。断ると、「他のわんちゃんにおしっこかけられてもいけませんから」って、それって、違うんじゃないの? 他の客の持ち物にマーキングするような子は、自由にうろうろさせずにリードで自分の側につけておくのが本当だろう。
 こんな意識がまかり通るようじゃあ、犬が自由に出入りできる範囲は広がらないと思うよ。まず、飼い主がマナーを改めなければ。

by sawa4482 | 2005-02-27 15:57 | スキッパーキー