花火、コワイ

 お盆中は、高知県内のあちこちで夏祭りがある。私たちが滞在している町も、お祭りだ。漁港に沿った道路にはたくさんの屋台が出、ちょうど帰省中の人もいるから、いつにない人混みだ。今年は、運良く花火大会に遭遇した。毎年あるのだがが、ちょうど滞在中に開催されるとは限らない。ちっちゃい町にしては、意外に豪華な花火大会なので、楽しみだった。

 日も暮れ始めて、いよいよ花火の始まり。我々は、打ち上げ場所の対面に当たる港の最前列に陣取った。雷が平気なくらいだから、花火も大丈夫だろうとさつきを連れて行ったのが間違いの元。一発目が打ち上がると同時に、

「わんわん、ぎゃんぎゃん、あ″んあ″ん、ぎゃんぎゃん!!!」

 花火の爆音に負けない声で叫び続ける。抱っこしているのに全力で暴れるから、爪が立って痛いの何の。でも、しっかり捕まえておかないと、目の前の海に落っこちてしまいそうだ。結局、1分も経たないで退散することになった。

 帰ると決まったら、さつき、花火とは反対の方向=宿の方に向かって一目散。あわてる余り、足が空回りして前進してないよ(爆笑)。しばらく抱いて歩き、もうよかろうと下ろしてやったら、今度は腰が抜けて歩けない。再び抱いて歩き始めたのだが、聞いたこともない荒い息をして、耳も肉球も異様に熱い。まずい、これ、熱中症の一歩手前だわ。抱いたまま宿まで帰り、外の水道でじゃーじゃー水をかけて冷やした。

 花火は、部屋からもよく見えた。ということは、音もよく届いた。さつき、花火の爆音に合わせて吠えまくり、部屋中をうろうろうろうろ。終いには、吠えることさえやめて、押入の中に隠れてしまった。飼い主は、窓から花火を見るのに一生懸命で、全然助けてくれないし。
 ようやく恐怖の時間が終わり、押入からさつきを引っ張り出すと、なんと、ガタガタ震えているではありませんか。抱っこしてやると、いつになくされるがまま。次第に収まったけど、10分以上は震えていた。さつきにしてみれば、耳をつんざく爆音も、空から降ってくる光も、空襲に遭ったような心持ちだったのだろう。

 ちっちゃな町の豪華な花火をお楽しみください。
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by sawa4482 | 2005-08-15 09:57 | スキッパーキー