東北犬巡り旅行のとんでもない結末

 さて、ハッピーわんを出て空港に向かうことになったのだが、車のドアが開かない程の突風というのを、初めて経験したよ。こういう天候の場合、たいがい出発が遅れるものなんだが、マリン君ママが空港に確認してくださったところ、定刻だという。あまり時間に余裕がない。マリン君と別れを惜しむ時間もろくになかった。
 こういう時に限って、仙台南部道路が強風のため閉鎖。迂回した国道4号線は、すごい渋滞だった。刻一刻と出発時間が迫り、焦りまくる。まだ、ガソリンも入れないといけないのに。
 空港に着いたら、チェックイン締め切りギリギリだった。が、除雪のため滑走路が閉鎖されており、予想通り出発が遅れることに。さつきを預けて、後は飛行機に乗って帰るだけ。ロビーで生ビールを飲んでほっと一息ついていたら・・・
「広島行きは欠航が決まりました」

け、け、け、けっこうぅ〜〜〜〜?

 飛行機には何十回も乗ったけど、欠航は初めてだ。
 まず頭に浮かんだのは、「さつきをどうする?」。自分一人なら、市内のビジネスホテルにでも泊まればすむけど、さつきを連れて泊まれるホテルなんて、知らないよ。唯一の知り合いが、マリン君ママ。とはいえ、数時間前に初めてあった人に一夜の宿をお願いするなんて、図々しすぎるし。けど、他に頼れる人はいない。藁をもすがる思いで電話すると、快くOKしてくださった。
 ありがたや〜〜。地獄に仏とは、このことだ。危うく「フランダースの犬」の最終回になるところだったよ。しかも、空港まで迎えに来てくださった。何て心の広い方なんだろう。感激した。

 さて、マリン君が、自分のテリトリーに入ってきた他スキッパに対してどう迎えてくれるかいささか心配だったけど、おナベであっても一応さつきのことを「女子」と認めてくれたみたいで、ずっとくっついて離れない。一方、さつきはと言うと、マリン君のことは全く視界に入ってない模様。部屋中探索はするは、こたつの上に飛び乗るは、マリン君ママに垂直跳びはかますは、乱暴狼藉、やりたい放題です。ここは、マリン君の家なんですけど(汗)。
↓その隙にさつきの匂いを嗅ぎまくるマリン君。
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 さつきが台所に進入を繰り返して困るので、とうとうフェレット用ケージでブロックされました。が、マリン君ママがお茶の支度をする音が聞こえるやいなや、すっ飛んでいっておこぼれを狙っています。
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 やがて、マリン君パパも帰宅されました。競技会に熱心に取り組んでおられるので、いったいどのような方かと思っていたら、予想に反して温厚そうな方でした。しかし、遅く帰って来られて疲れているに違いないのに、マリン君のトレーニングだけは欠かさないところがさすがです。
 みんなでお茶を頂いている間、狙えば届く高さにお菓子があるにもかかわらず、マリン君はパパの後ろにじっとお座りしていました。パパのお皿に鼻面を突っ込んださつきとは、大変な違いだ(赤面)。 
 さつきは、パパとママにとてもかわいがってもらった。
 ママにチュー。
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 何でパパによじ登るんだ?
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 翌朝、早い飛行機に間に合うように送っていただき、今度こそ、無事に帰れたのでした。

 マリン君父様、母様、突然の闖入者、さぞご迷惑だったことと思います。本当に何から何まで、お世話になりました。しかし、実を言うと、私はこの合宿(?)がとても楽しかったのです。マリン君の幻の技、空気○○○○も見られたし(笑)。次回は、突発的ではなくて計画的にお邪魔したいものです。この次は、山岸涼子全集完読だっ(←違)、じゃなくて、外で一緒に遊びたいですね。

 と、東北犬巡りツアーには、こんなオチが付いたのでした。

余談:マリン君母様には、「爪をつむ」という表現が何度言っても通じなかった。方言だったのね(^◇^;)。この年になるまで知らなかった。ショック!
(正しくは「爪を切る」だと思われ)

by sawa4482 | 2006-01-11 20:06 | スキッパーキー