テリー・ライアンさんのセミナー

 今頃書いているけど、実際にあったのは18日。ということは、競技会の前日。そのため、16:30までなのに3時に会場を抜け出して徳島に向かうという、強行日程になってしまった。
 テリー・ライアンといえば、イアン・ダンバーと並んで日本で多数の信者を獲得している、犬のしつけの大御所だ。それが、地方都市、しかも、犬のウンチ放置天国のこんな市にご光臨下さることは二度とないだろうと、競技会前日にもかかわらず無理矢理出席したのだった。

 この日の参加者は、犬連れが20人くらい、見学のみが30人以上。こういう環境で、さつきが何時間も静かに待てるだろうか? セミナーで何かを学ぶことよりも、私にはそちらの方が大切だった。ワンワン吠えて、つまみ出されたらどうしよう(汗)。会場に一番乗りして、演台の真ん前に陣取った。こうすれば、隣に来る犬は1頭だけになるし、視野に入る犬の数も一番少ない。念には念を入れて、隣との間にクレートをおいて目隠しにした。
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 最初に、「一方の目を自分の犬に、もう一方の目を周囲の環境に向けて下さい」「犬が自発的に飼い主に注目したら、その都度フードを上げて下さい」と指導されたためか、どの犬も(一部を除き)、意外とおとなしいのに驚いた。

 本日のテーマは、「リミテッド・ホールド(Limited hold)」。早い話、「コマンドに対して迅速に反応する」ということです。ちなみに、テリーさんは、「コマンド」という言葉を使わない。「キュー」と言う。「コマンド」は、命令的だからだそうだ。
 本題に入る前に、「動機付け」と「報酬」についての解説から始まった。
 「動機付け」は、犬の行動を強化する。それは、食べ物をもらうことであったり、飼い主と遊ぶことであったり。
 「報酬」は、犬の自発的行動に対して与えるもの。これに対して、始めに報酬を見せるのは「誘導」になる。犬が好きなものでなければ「報酬」にならない。従って、何が「報酬」になるかは、犬が決める。
 続いて、自分の犬にオスワリ・フセをさせて、報酬の使い方を実習した。
 写真は、「ウェーブ」をしているところ。隣の犬がオスワリ→フセ→オスワリをしたら、次の犬が同じことをして、列の端から端まで順番にオスワリ→フセ→オスワリをしていく。(ストロボなしなので、手ブレご容赦を)
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 ここまでで、午前の部終了。一時間の休憩の後、本題の「リミテッド・ホールド(LH)」にはいった。
 「リミテッド・ホールド」は、キューに対してあらかじめ決めた時間内に反応できるようにすること。たとえば、3秒以内に反応して欲しければ「リミテッド・ホールド3」、2秒以内なら「LH2」という具合。反応時間を短縮するためには、ルアーを使うとよい。
 と、ここまででタイムアップ。私だけ、早退させてもらった。

 書いていても、5時間もいたのに、内容は少ない。例え話が多い上に通訳が入るから、進行は実にゆっくり。しかも、犬が落ち着きがなかったり隣の犬にちょっかいを出したりしたら、その都度注意したのでいっそう時間がかかる。犬のレベルも、オスワリもできない子から訓練競技会に出る子まで、開きがありすぎた。さつきは、言葉のコマンドだけで素早く反応できるから、今さらリミテッド・ホールドと言われても、目新しいことは何もなかった。マグネット遊びやクリッカーの使い方も、しつけの初期にすでに習ったことばかり。でも、繰り返すけど、私には新しいことを習う以上に、このような場でさつきをおとなしくさせる修行の方が、ずっと大事だったのだ。
 結果、さつきは大変お利口にしていられた。2回くらい吠えそうになったことがあったが、クレートに入れて凌いだ。テリー先生から、「スキッパーキーの飼い主は、犬をとてもよくコントロールしている」とお褒めの言葉を頂いた。知らない犬にあれだけ吠えるさつきが、よく我慢できたと、成長ぶりに感動した。競技会に出る犬の中には、アジリティは優秀でも、家庭犬としてのしつけは全くできていないのもいる。さつきは、アジもしなさい、でも、お行儀もよくしなさいと、あれもこれも要求されて、気の毒かも。

 イアン・ダンバーのセミナー、テリー・ライアンのセミナー、そして、鬼澤先生のアジリティセミナー(6月にまた行く)。プロのトレーナーになるわけでもないのに、こんなに時間とお金を費やして、一体何が「報酬」になって続けるんだろう? セミナーで聞いたことを実践したら、アジでもオビでも飛躍的に進歩することがあるのよ。これがあるから、やめられない。

by sawa4482 | 2007-05-26 12:03 | スキッパーキー