2008年 03月 30日 ( 2 )

さようなら、大黒屋

 F市の住民なら知らない者はいないと言っても過言ではない、蕎麦の大黒屋が、37年の歴史に幕を下ろした。
b0066826_11585925.jpg


 理由は、ご多分に漏れず、「老朽化に伴う再開発」だ。大黒屋が入っていたビルは、昭和30年代に建てられ、高度経済成長期は問屋街として栄えたらしい。が、私が当地に越してきた10年くらい前には、手入れもされず荒れていてプチ九龍城状態。テナントの半数以上がサラ金で、昼間でも立ち入るのが恐いくらいだった。写真でも、荒廃ぶりが伝わると思う。それでも、一階部分の飲食店は、サラリーマンたちで賑わっていたものだ。閉店を翌日に控えたこの日、友人に誘われて、雨の中てくてく最後の一杯を味わいに出かけた。
 まだ日が高いというのに、野焼きや天ぷらなどをつまみながらちびちび。〆は、名代「割子そば」。
b0066826_1231924.jpg


 このビルは余りにも荒れているから仕方がないと思われるが、何でもかんでも「老朽化」の名の下にスクラップ&ビルドというのは、いかがなものか。そもそも、台風で簡単に吹き飛び、火事であっさり灰になる家屋に千年以上住み続けてきた日本人には、古い建物を手入れしながら受け継ぐという考え方が浸透していないのかもしれない。しかし、明治維新後に建てられた西洋式の頑強な建築までも、板葺きの家同様簡単に壊す必要はないと思うのだが。私の実家の近くでも、某省庁の美しい煉瓦造りのビルが破壊された。大学病院の戦前からの病棟も破壊された。これらを今建てようと思ったら、割に合わないくらい高価な、堅牢な建物なのに。美的にも耐久性にも遙かに劣る、画一的なビルに建て替えてしまうなんて。
 先日観た「潜水服は蝶の夢を見る」というフランス映画に、19世紀初頭に建てられた病院が出てきた。中はさすがに近代的な無味乾燥な内装に変えてあったが、外観は建設当時同様、美しい赤煉瓦のままだった。配管設備などを考えると、改築より新築の方が安くつくらしい。でも、ヨーロッパでは17世紀の館でさえ、外観はそのままに店舗やアパートとして活用されている。ヨーロッパ人にできることが日本人にできないはずはない。土建業界を潤すことが、この国の最重要課題なのかと、勘ぐりたくなる。経済効率ばかりが優先されて、美や文化が破壊されるようでは、この国の精神構造は貧しくなっていくばかりではなかろうか。

 たった一杯の蕎麦から、そんなことを考えた一日でした。
 

by sawa4482 | 2008-03-30 17:50

さつきの好きな遊び

 雨です。昨日花見をしておいてよかった。よそから先生を呼んで行われるはずだったアジリティ講習会も、お流れになりました。
 さつきは、散歩にも行けません。家の中で、さつきの好きな遊びで発散させてやりました。ペットボトルにドライフードを何粒か入れ、さつきを別室で待機させておいてから隠し、探させます。現在、室内が段ボールの山で立体迷路状態ですから、宝探しにはピッタリです。食べ物が絡むと、ヤツは必死です(笑)。
 まず、以前見付けた場所をチェックする。
b0066826_15112560.jpg


 そっちからだと、却って取りにくいと思うんだけど。猫みたいな奴です。
b0066826_1513415.jpg


 見付けたら、一心不乱に中身を取り出します。しもべのベッドがめちゃくちゃになるのなんか、お構いなしです。
b0066826_1514511.jpg
b0066826_1515652.jpg


 何しろ、フードがかかっているのだから、飽きません。部屋中隅から隅まで歩き回る上に、三次元移動もしますから、結構いい運動になります。外に出られない日にはお勧めの遊びだと思います。

by sawa4482 | 2008-03-30 15:11 | スキッパーキー