飼い主、反省

 治療食を始めて2週間。治療開始後初めての尿検査をした。結果。沈査(結晶や細菌など)なし。pH5.5。pH下がり過ぎだけど、それだけ早く結晶が溶けて、まあいいでしょうということだった。
 結局、結石ができやすいのは生まれつきの体質だが、直接の原因は、食餌にあると言われた。つまり、飼い主の責任。フードは良質のものを与えていたのでいいとして、余計なおやつが悪いと。赤面。
 犬は、別に色々な物が食べたいとは思っていないもんね。さつきだって、食事制限をしても心配したようにトレーニングへのモチベーションが落ちることもない。おやつは、飼い主の自己満足なのだから。そんなことのためにさつきを苦しめて、ごめんねー。

 と、反省しつつしつけ教室へ。今日は、別のクラスの子が3頭、飛び入り参加した。初めて見る犬がいたため、さつきの集中力は最低の部類。課題の途中なのに、勝手に新顔のところへ行ってしまう。それでも、やっとの思いで集中を取り戻して、どうにか課題をこなしていった。
 問題は、飛び入りの3頭。最初から最後まで、吠え続けている。クレートに入れても、まだ吠えている。飼い主さんの心の広さにも驚く。私だったら、とっくの昔にぶち切れてるわ。てか、黙らせろよなー。ハードル一つ飛ぶのにも苦労しているのを見ると、さつきがいかにできるようになっているか、改めて思い知らされた。「木曜日のクラスが、一番進んでるんです」というインストラクターの言葉は、まんざらお世辞ではなかったようだ。クラスが終わって運動会の準備をする間、クレートに入れていたら、存在を忘れてしまうくらい静かに待っていられた。

 できるようになったら、できるのが当たり前になって、できなかった頃の苦労を忘れていた。さつきも、最初は一本のハードルを、おやつで誘導して飛ばせるところから始めたんだよなー。スラロームも、一本一本おやつで誘導してたっけ。さつきがどれだけ進歩したかを忘れて、集中がないことばかり怒って悪かった。かあちゃん、ちょっぴり反省したよ。
 大会に出るような人から見ると、全然大したことないとはわかっているけど、さつきが進歩したことは認めてやらなくては。

 以上、2点、今日は飼い主が反省する日でした。
 
 しかし、新しい犬が3頭いただけであんなに興奮していたのでは、運動会当日は一体どうなるんだろう? 知らない犬がもっとたくさんいるのに。本当に無事に終わるのか、一層不安が増大したのであった。

b0066826_204949.jpg

 写真は、内容には関係なく、ベッドカバーの下から私のパジャマを引っ張り出すさつき。こういういたずらは、今ても止みません。

# by sawa4482 | 2004-11-25 20:37 | スキッパーキー

さつき、にわかアイドルになる(その2)

 さて、私とさつきの周りを囲んだ若い女の子たち、
「これ、何という犬ですか?」
「スキッパーキーだけど」
「あー、やっぱり〜。写真撮らせてください」

 こんな田舎でスキッパを知っている人がいるだけでも驚きだけど、写真を撮らせてくれというのにはもっと驚いた。聞けば、トリマー養成学校の生徒さんたちだって。オスワリさせて、ポーズ。写真を撮り終えたら、「ありがとうございましたぁ〜」と言って去って行った。
 な、何だったの? 今のは? 一緒にいたボーダーコリーや黒ラブには見向きもしなかったから、やっぱりさつきが珍しいんだろうなー。そりゃ、自分の連れている犬が注目されるのは、悪い気はしないけどさ。

 と思っているところに、次の集団がやってきた。
 「写真撮らせてください」、オスワリ、ポーズ、パシャパシャ、「ありがとうございましたぁ〜」

 ひゃー、一体どうなってるの? さつき、あんたは犬世界のヨン様かい?(女の子だけど) でも、考えてみれば、ショーに出陳しているどの犬よりも稀少犬なんだもんね〜。

 その後、出店ブースを覗いていたら、店から人が出てきて、「あ〜〜、シッパーキーだ!写真撮らせてください」。オスワリ、ポーズ、パシャパシャ、「ありがとうございました」

 毎日見ているから何とも思わなくなったけど、スキッパーキーって珍犬だったんだと再認識。

b0066826_21555024.jpg

 Best in Showを選ぶ頃にはカメラの電池がなくなってしまったので、いい犬が撮れなかった。残念。

 えー、では、ここで珍犬界から彗星の如く現れた新しいアイドル、さつきさんのインタビューです。
「アイドルってつかれるのね。わたし、ショーのあとでよったドッグカフェでも、おうちにかえってからも、ずっとねてたわ。でも、おおぜいのひとにかこまれても、ちゃんとカメラめせんできたわよ。」
 

# by sawa4482 | 2004-11-23 22:57 | スキッパーキー

さつき、にわかアイドルになる(その1)

 今日、犬の撮影会があった。ドッグスポーツの大会などで活躍しているプロのカメラマンの手で、愛犬の姿を残そうという企画だ。実は、犬の運動会を撮って頂くご縁で、10月に一度撮影会も開いてもらったのだが、さつきの番が来る頃になって天気が悪くなり、中断。日を改めて、今日撮り直すことになった。黒い犬は、天気が悪かったらただの黒い塊になるし、天気が良すぎたら良すぎたでコントラストがきつくなりすぎ、プロ泣かせの被写体なんである。ちなみに、先日撮ってもらえずに今日集まったのは、黒ラブ、ボーダーコリー、スキッパ。う〜ん、なるほど、黒度が高いわ。
 朝から市内のS公園に集合。よく晴れて爽やかな陽気だ。紅葉も見頃で、よい写真が撮れそう。それぞれ、座り姿、立ち姿、そして走っているところを撮る。

↓撮影会の様子
b0066826_2135355.jpg

 前で手を振っているのが飼い主さんで、リードを持っているのは別の犬の飼い主さんです。

↓走っている姿を撮影。
b0066826_21382191.jpg

↓さつきの番。私は、カメラマンの後ろで、自分のカメラを構えつつ、さつきを呼んでいます。
b0066826_2140407.jpg



 一通り取り終えてから、カメラマンを含む全員で、ドッグショー会場に移動した。こんな地方都市には珍しく、全犬種クラブ展があったのだ。市内にいくつかあるJKCの支部主催のドッグショーはあるが、ショー自体はもっと大きな近隣都市で行われることが多いようで、めったにないチャンスだから、見逃す手はない。
 小さな支部のだからしょぼいショーかと思っていたら、予想外に立派だったのに、まず驚き。会場になったグラウンドには、テントが立ち並び、色んな犬を入れたケージやサークルが所狭しといてある。全犬種展だけあって、犬種図鑑さながらに色んな種類がいた。スキッパ関連でいうと、ベルジアンタービュレンが一頭だけ出陳していた。地方のショーでこれくらいなんだから、全国大会や国際大会になったら、どれだけすごいんだろう。

 それにしても、ドッグショーというのは、全く無縁の我々にとっては\(◎o◎)/!の連続だった。
 小型犬が、チョークチェーンとしっぽの付け根を持って釣り下げられて移動させられていたのには、目が点。リングに入ってからでも、ハンドラーがコームをかけるだけならまだしも、リングの外から関係者が手を伸ばしてブラッシングしてたり。犬にスプレーしてたり。まあ、ショーにまつわる色んなうわさ話は耳にするけどね。
 ベビーの部では、ボクサーとドーベルマンが、断耳の後矯正するための思われるが、白い厚紙を耳の形に切った物を耳の前に張り付けていた。それを、カチューシャ状のバンドで頭の固定していて、見ようによっては丑の刻参りの時にかぶる「鼎」に似ていて笑える。
 どの犬も、何をされても全く抵抗せず。リング内では、立ったまま微動だにせず。さすがに、ショーに出る犬は違うねー。自分のブースで待機中も、ほとんど吠えないし、トリミング台にずーっと乗せられて立ったままうとうとするようになってもじっとしてるし。家庭犬としてのしつけで精一杯の我々は、お呼びじゃないわ〜。
 なんてことをぺちゃくちゃしゃべりながら見ていたら、4〜5人の若い女の子に取り囲まれてしまった。な、何かご用で・・・(続く)
 

# by sawa4482 | 2004-11-23 21:51 | スキッパーキー

1年6ヶ月になりました

 昨日、知人が飲食店をオープンしたので、友達一同で行ってみた。日帰り出張から帰ったばかりで疲れていたのに、がんがん飲んで食べた。帰宅後、長時間留守番させたお詫びにさつきと遊んだから、寝たのは当然日付が変わってから。
 今朝は、激しい吐き気と頭痛で頭が枕から上がらなかった。そのまま、昼過ぎまで寝ていた。さつきは、ご飯ももらえず、サークルの中。それでも、暴れもせず吠えもせず、静かに寝ていてくれた。色々問題のあるさつきだが、こういうところだけは、我が犬ながら感心する。
 これから飲み会の増える季節ですが、二日酔いにはくれぐれもお気を付け下さい。せっかくの休日が台無しになります。・・・って、こんなの、私だけか(恥)。

 いい天気なので、午後からはさつきを連れてお出かけした。運動会まで後一週間、会場となる公園で遊ぼうと思ったのだが、子供がフットボールをしていた。結局、はるばるいつもの河川敷まで移動することに。

 さつきちゃん、早速匂い嗅ぎに余念がありません。しばらく好きなだけ匂い嗅ぎをさせてから、オビ練。近くをラジコンカーが走っていたり、ジョギングする人が側を通ったり、結構誘惑の多い環境で、さつきがどれだけ集中できるか。
 フードで誘導したとはいえ、リードなしで側脚歩行はまあまあのでき。スワレ・フセ・タッテを、ハンドシグナルのみ、声符のみでそれぞれ行う。声符のみではやや確実性に欠ける。

フセでマテ。
b0066826_20185143.jpg

オイデ
b0066826_2020656.jpg


 訓練競技会に出る人から見れば笑っちゃうようなレベルかもしれないが、一年前は起きている限り絶えず動き回り、飼い主に対しても攻撃的に牙を剥いて、片時も気の休まる暇がなかったことを思えば、大変な進歩だ。今、こうやってPCに向かっている間も、足下でフセをしている。一週間に一度しつけ教室に通い続けた成果を、しみじみ嬉しく思う。

 ところで、今日でさつきは1才6ヶ月になった。ゆききさんが、「せいぜい15年ぐらいしか生きないんだから、1年に12回誕生日を意識してやってもいいじゃん。」と書いておられたが、私も同感。一月に一度は無理でも、せめて半年に一度くらいは、さつきの生まれた日に想いを馳せてもいいんじゃないかと思う。

一年前のさつき

b0066826_20441013.jpg


今日のさつき
b0066826_20445083.jpg

# by sawa4482 | 2004-11-21 20:47 | スキッパーキー

治療食開始から一週間経過

 丁度一週間前の金曜日から、治療食を開始した。その日の夕方には、早くも変化が表れた。水をたくさん飲むようになって、薄いおシッコを大量に出すようになった。人間でも、尿路結石や膀胱炎の治療は、水分を大量に摂取して尿を出すのが原則だから、理屈にはかなっている。でも、一日もたたずに効果が出るとは、何か水分が欲しくなる成分が入っているのか?

 TAKIさんが、ウォルサムはちょっとしょっぱいとおっしゃっていたので、私も味見してみた(舐めただけ。食べてはいません。(^^ゞ)。
 確かに、塩味。それも、醤油に近い感じ。ナトリウム含有量は、100kcal当たり0.24g。411kcal/100gだから、フード100g当たり0.96gとなる。

 比較のため、他のフードのナトリウム含有量を、可能な限り調べた。ネットで渉猟できたのは、これだけだった。
・アボメンテナンス:0.4g
・プリンシパルアダルト:0.25g以上
・ロイヤルカナンミニアダルト:0.35g

 やはり、他の物と比べると、ナトリウム含有量はかなり高い。もちろん、ナトリウムの全てが塩化ナトリウムの形で含まれているわけではないとはいえ。ヒトの食事の味付けに加える食塩が食材の1%であることを考えると、ヒトの食事に近いくらいの塩分であると言える。犬には、塩分添加はあまり必要ないんじゃなかったっけ? わざとナトリウムを加えて、水を飲ませるようにしてあるのかなぁ。

b0066826_10463555.jpg

 写真は、左から、ナチュラルナース(処方食の前に与えていた)、治療食、Walthamのインミューンサポートタブ。
 インミューンサポートタブは、免疫力を高めるとか言うサプリだが、色といい匂いといい手触りといい、ミニチュアカレールーそのもの。治療食は、色も似ているが、匂いも同じ系統だ。私の鼻にもプンプン臭うくらいだから、犬の鼻には相当強烈に匂うに違いない。そのせいか、元々がっついているさつきが、一層フードに執着するようになった。おかげで、おやつが使えなくてもトレーニングのモチベーションを保つのに困ることはない。が、この匂いの元は何だろう。食いつきをよくするために何かまぶしてあるのか気になるところだ。
 もう一つ気になるのが、写真を見てわかるとおり、粒が大きいこと。同じ重量当たりの粒数は、当然少ない。さつきのご飯としては何の問題もないのだが、トレーニングのご褒美としては一日に使える数が少なくて困る。ナチュラルナースは手で簡単に割れたから、数を増やすことが可能だったが、治療食の粒は、到底割れませ〜ん。

 さつきはこのフードがお気に入りだし、ンコの状態もいい。おやつの準備が必要なくなった分、外出の仕度も簡単になった。全体的に見れば、別に困ったことはないようなものだけど。これで治ってくれるのなら、我慢する。
 ただ、フードやおやつの選択肢がないのと、何でも大丈夫だけどあえて限定するのとでは、気分が違う。早く健康になって欲しい。

 星さん、写真はこんなものでいかがでしょう? 900kB以上あったのを124kBまで縮めてみました。

 
 

# by sawa4482 | 2004-11-19 17:18 | スキッパーキー

チャレンジャー

 何がチャレンジャーって、さつきの出入りする部屋に新しいカーペットを引くほどチャレンジングな事があるでしょうか?

 と言っても、うちはワンルームなので、事実上さつきが出入りできない部屋はありません。さつきが来るずっと前にリフォームした時に、全面フローリングにしました。当然、さつきが滑るので、今まで、防水・防臭滑り止めを敷いていました。それも、一年近く使っていると表面が毛羽立ってきて、掃除機をかけてもかけても抜け毛が取れなくなりました。しかも、滑り止めなのにその上でさつきが足を滑らせている。寿命が来たのを機に、全面にカーペットを敷くことにしました。


使用前
b0066826_1114988.jpg

使用後
b0066826_1122782.jpg


 さっそくやってます。
b0066826_11115874.jpg


ほりほりほりほり・・・・
b0066826_11124611.jpg


 問題は、奥の赤いカーペット。「ギャベ」という、遊牧民の手織りだそうです。元々は結構なお値段だったのがバーゲンになっていたのを、更に値切り倒して買いました。私にすれば、清水の舞台どころか、東京タワーのてっぺんからバンジージャンプする思いでした。まさか、もうカーペットの上でお漏らしすることはないだろうと信じて。
 けど、この四隅の房飾り、いかにも格好の獲物ではありませんか。
b0066826_11162115.jpg


 さつき、ギャベの上でお漏らししたら、剥製にするからね(あれ、このせりふ、どこかで見たような・・・)。


追伸:
 狙われたのは、もう一枚の方でした。
 (↓搬入から8時間後の姿)
b0066826_1852829.jpg

# by sawa4482 | 2004-11-18 11:19 | スキッパーキー

引っ越しました

「さつき日記」から引っ越してきました。リンクして下さっている方は、URLの変更をお願いします。

記事はどうにか投稿できたものの、リンクの貼り方がわからん。どなたか、教えてた〜も〜れ〜(^◇^;)

# by sawa4482 | 2004-11-17 15:44

クマが出た!

 昨日は、笹ヶ峰に行って3時間ほど歩いた。途中すれ違った2組の中高年グループに、「毛艶がいいねー。ずいぶんお金が掛かってるんでしょう」と言われた。「いいえ〜、家でシャンプーしているだけです」と答えながら、内心、鼻高々〜。

 今日は、明日の長時間ドライブに備えて、山歩きはしない。ペンション近くのスキー場で遊ぶことにした。
 この時期になっても、ゲレンデは青々とした草に覆われていた。人っ子ひとりいない。広々としてほとんど傾斜のないゲレンデを、独り占めだ。さつきを放して(念のため荷紐は付けた)、フリスビーをしたり、走り回ったり。普段なら初めての広い場所に行くと、匂い嗅ぎに余念のないさつきも、今日ばかりは嬉しそうにディスクを追いかけた。
b0066826_23203913.jpg


 空には雲一つなく、この時期には珍しいポカポカ陽気。黒姫山を背景に、広い草原を走り回るさつき。これこそ、夢に描いていた、犬と遊ぶ理想の姿だ。

 一時間ほど遊んでから、いつも行くそば屋で絶品の新蕎麦を、純米吟醸酒と共にいただき、幸せな気分で戻って来た。心地よい疲労感に浸りつつ、何げにテレビを点けたら、
「信濃町にクマ出現。二人がケガ。」

 げっ、信濃町って、今私がいる所だよ。しかも、クマが出たのは、ペンションのある山あいではなく、もっと町に近い場所。裏庭で薪を片づけていたらクマと鉢合わせして、そこの主婦が重傷を負った。クマは、行きがけの駄賃に隣家の老女にも軽傷を負わせて逃走、数時間後に射殺された。周囲に隠れる場所もない農地の真ん中なのに、どうやって誰にも見つからずに来れたんだろう?

 昨日も一昨日も、ラジオを点けたり、さつきに向かって無駄に大きな声でコマンドを出したりして、アホみたいと思っていたけど、せめてそれくらいの対策はしなくちゃいけなかったのねー。笹ヶ峰は、その名の通り、クマザサの生い茂る山なのだが、さつきがたびたび茂みの中を気にして、しきりに茂みに入りたがった。私にはわからない何かの生き物の気配を感じているそぶりだった。キツネとかならいいけど、クマだったらやだなーと思いつつ、さつきをぐいぐい引っ張って足早に立ち去るようにした。所々、ブドウの皮と種だけでできたンコが落ちていた。直径1センチくらいしかなかったから、クマの物ってことはないと思うのだが。
 山には食べる物がなく、みんな里に出稼ぎにでたと思いたいが、んなわきゃないわな。里に一頭出たら、山にはその何倍ものクマがいると考えなくては。昨日さつきが怪しんでいたのは、やはり、クマ? ひょえ〜〜〜、あぶないとこだった。

 信濃町では、8月に男性がクマに襲われて死んだ。昨日山で会った地元の案内人の話では、犬を連れていると襲われやすくなるんだそうだ。というのは、人間だけなら逃げていくのに、連れている犬が吠えると、クマが逆上して襲ってくるんだって。しかも、犬自身じゃなくて、その親分たる飼い主の方を攻撃するんだって。
 さつきがクマに遭遇したら、吠えるな。絶対吠える。で、襲われるのは私。
 何だよー、用心棒のつもりで連れて行ったさつきが、実は危険を呼び寄せていたとは!

 早速、クマ除けの鈴を買いに行った。このあたりでは、道の駅でも売っている。さすがです。

# by sawa4482 | 2004-11-06 23:13 | スキッパーキー

いきなりサバイバル

 苗名滝は、長野県と新潟県の県境にある、その名も「地震橋」から往復約2時間の手頃なハイキングコースだ(苗名滝は、別名「地震滝」。由来は知らないけど何か地震と関係あるのかな?)。今は滝のすぐ側まで車で行けるので、歩く人はほとんどいないそうだ。確かに、橋のたもとの駐車場に車は一台もいなかった。

 遊歩道の前半は、杉林の中。途中から広葉樹林帯に入る。そこまでは車道なので広くて楽だが、間もなく山道に入る。紅葉は盛りを過ぎていて、半分ほど落葉していた。フカフカの落ち葉の絨毯の上を歩く。人っ子ひとり歩いていない。「熊が出るかもしれないから」とペンションのご主人が貸して下さった携帯ラジオを点けながら進んだ。静寂を乱すのは心苦しいが、命と引き替えでは仕方がない。

 誰も歩いていない割には、歩道はきれいに整備されていた。なぜなら、ここは電力会社が送電線の点検をする時に使っている道だからだ。
 ちなみに、山で迷ったら、送電線を探すとよい。その下には必ず電力会社の人が歩く道が付いている。
 
 そんなに険しい道ではなかった。さつきは、前になったり後ろになったりしながら、細い足でちょこちょこ歩いていく。
b0066826_1628655.jpg
(→あ、黒タヌキだ)

 山は、普段嗅ぎ慣れない珍しい匂いに満ちているのだろう。たびたび立ち止まって匂い嗅ぎをする。この間のような目には遭いたくないので、その都度何かくわえていないか目を光らせないといけない。それでも、順調に進んで、渓谷の上に出た。苗名滝が、約60メートルの落差を落ちていくのが、すぐ側に見える。
b0066826_16365445.jpg
 ここから、道は鋭角に折れ曲がり、突然狭く急な下りになる。いつの間にか道から外れて斜面を直角に下りていることに気付かなかった。いやに下りづらい道だな、とは思ったけど。

 その先に、事件が待っていた。

 しばらく行くと、小規模な地滑りが起きて粘土質の地肌が剥き出しになっている箇所があった。慎重に下りているつもりだったが、ずるっと脚が滑ってそのまま足の裏とお尻と支点に数メートル滑落してしまった。さつきは、私より更に滑って藪の中で止まった。呼んでも上がってこない。げ、足でも折ったか? 救出に行かなくては。
 側まで行ってみると、幸い、怪我はしていなかった。ただ、びっくりして動けなくなっただけらしい。下を見ると、河原まではほんの2〜3メートルの高さだ。けど、下は大きな岩がごろごろしていて、ここから飛び降りたら五体満足で帰れないことは明らか。となると、上がるしか方法はない。
 さつきを抱いて藪からは脱出できたものの、そこから上は、手がかり足がかりになる岩も木もない、粘土質の急斜面。自分だけでも上がれそうにないのに、さつきを抱えてどうやって登ればいいんだ? もう、こうなったら、スキー場で誤って超上級コースに迷い込んだときの心境だ。
「とにかく、前進しなければ帰れない」

 まず、さつきを立てそうな場所まで持ち上げ、それから三点支持の要領でそこまで登る。またさつきを次の安全な場所まで持ち上げて、三点支持で登る。これを繰り返して、尺取り虫のようにじりじり上がっていった。これは、もしや、この間手袋にたかった尺取り虫を叩きつぶした呪いか?
 しばらくしたら、人の話し声が聞こえて、やっと正しい遊歩道の位置がわかった。

 遊歩道に出たら、息は絶え絶え、脚はガクガク。それなのに、さつきの奴、急に元気になって、助けてもらった恩も忘れて(いや、そもそも私がこんな所に来なければ、さつきも助けてもらう羽目にならなかったんだけどさ)走って下りていった。待ってくれ〜、ちょっとの段差でも転びそうなんだよ〜。

 それにしても、さつき、うちに貰われたばっかりに、色々ひどい目に遭わされるね。


教訓:足元ばかり見て歩いてはいけない。

 帰りは、楽ちんな川沿いの道を、雨に打たれながらとぼとぼと帰りましたとさ。ちゃんちゃん。 

# by sawa4482 | 2004-11-04 15:48 | スキッパーキー