グロブリン投与

 昨夜は、軽度の努力呼吸。明け方、エアリアルの弱々しい咳で目が覚めた。咳の音は、心臓に悪い。誤嚥性肺炎かと、ドキッとする。痰を吐き出す力がないから、肺炎になったら致命的だ。

 朝は、ドライフードもドッグロールも、ぷいっ。薬が入っている分はどうにか口に入れた。合わせても100kcalくらいにしかならない。ゆでササミも、ぷいっ。水は、100cc近く飲めた。気休めにしかならないが、犬も人も、レメディーを開始した。

 病院へ行く前に、カートでおしっこスポットに連れて行く。下ろしたら、すぐ排尿。結構な量。足を崩したフセの姿勢で排尿するのが、定着した。メスだから後ろに飛んで、意外に体は汚れない。

 本日、体重8.6kg。前日と変わりなし。皮疹は、やや乾燥して上皮化が始まっているように見える。鼻の周りは7割くらい痂皮が落ちて、きれいになってきた。昨夜、腹部の縫合が一カ所はずれ、少量出血していたが、その部分の出血は止まっていた。ちょうど膿瘍になっているので、今後どうなるかちょっと心配。
 
 血小板が、急激に減少。一昨日11万台。昨日、4万。今朝は、3万。ヒトγグロブリン投与開始。一度でも投与すると、抗体ができるため、一生に一度しか使えない。重症筋無力症にもよい効果があることを期待する。

 今日も、さわやかな秋晴れ。家に向かって運転しながら、
「エアリアルがいなくなったら、晴れた日にこの道を通るたびに、毎朝毎晩通ったことを思い出すんだろうなぁ」とか、
「おしっこスポットに行く度に、エアリアルを思い出すんだろうなあ」
とか、
「夜中に目が覚めたら、エアリアルが後ろ脚を引きずりながら歩くパタパタという音が聞こえないか、耳を澄ませるんだろうなぁ」
とか考えていたら、また涙が出そうになった。

 その「パタンパタン」は、昨夜から聞こえなくなった。自分からは全く歩こうとしない。これまでは、動物は体調が悪い時寝て体力を温存するからと、大目に見ていた。しかし、色々調べていくうちに、「運動神経と筋の相互作用が阻害されると、筋萎縮が進行」し、「完全に萎縮した筋肉は、回復不可能」とあるではないか! 一大事! 完全な萎縮を防がねば。

 というわけで、家の中で意味もなく居場所を移動していただくことにした。狭い家の中では大したリハビリにはならないが、寝たきりよりはマシだろう。

 次から次へと襲ってくる病魔と、エアリアルは一生懸命闘っています。どうか、グロブリンが効きますように。

by sawa4482 | 2012-10-16 15:00 |