入院

 競技会から帰った後も、さほど疲れを見せていなかったさつき。人の何十倍も走っていながら、何という奴。翌月曜日も、いつも通りでした。
 火曜日の早朝、普段なら私が出してやるまでおとなしく待っているさつきが、やたらにクレートをガリガリやってます。無視していたら、そのうちひゅんひゅんと情けない声が。おしっこしたいのかと思って仕方なく起きると、むむっ、嗅ぎ慣れたにほひが! え〜〜〜っ、クレートの中でンコしちゃったのぉ?? 道理で、犬のンコの夢を見ていたはずだわ(本当)。
 と、クレートを開けると、あ〜〜〜っ、すでに踏んでる! しかも、下痢便。けど、時すでに遅し。脱兎の勢いで飛び出すと、ンコ足のまま私のベッドの上をドタドタ、カーペットの上をうろうろ。至る所にンコスタンプをぺたぺた。ぎゃ〜〜〜〜、止まってくれ〜〜〜〜。
 やっとサークルに収納して、カーペットの掃除をした。しくしく。カーペットクリーナーを買い置きしていて助かったよ。その間にも、サークルの中でブリブリ。サークルの掃除は後回しにして、とりあえずさつきの足を洗っていたら、えくっ、えくっと変な声を出し始め、続いて、げろげろ〜〜。とはいっても朝なので、胃は空っぽ。黄色い胃液が出ただけでした。これ以上家を汚されては堪らないので、浴槽に閉じこめて、すぐさま病院へ連れて行くべきか、開院の時間まで待つべきか、しばし考えた。ぐったりしてはいない。普通の犬程度の元気はある。と言うことは、さつきにしてみればかなり元気がないことになる。しかし、嘔吐より下痢が先だし、異物や毒物より、普通の胃腸炎の可能性が高いだろう。とは思ったものの、嘔吐を繰り返すので、取るものも取りあえず、かかりつけの動物病院に向かった。道中、クレートの中でまた嘔吐して、被毛にべったり(__;)。
 時間外にもかかわらず、快く診察していただき、そのまま入院となった。

 夕方、様子を見に行くと、まだ駐車場にいる時点で、なんだか聞き覚えのある吠え声が。もしや、あれはさつきかえ? さつきの入っているケージに案内されると、点滴とエリザベスカラーを付けたまま、ケージの中をドタバタしていた。カラーがケージの格子をこすって往復するたびにばりばり音がするのだが、全然お構いなし。今朝のあれは何だったの? 「まだ、下痢も嘔吐もありません。ご飯も全部食べました。」と言われるに到って、あわてて時間外に連れてきたのが恥ずかしくなった。
 もう一晩、点滴しながら様子を見た方がいいということで、お預かりいただいた。

 さつきがいないと、静かだ。第一、手持ちぶさただ。家事もさくさくはかどって、何だか、暇を持て余す感じ。もし、さつきがいなかったら、こんなにつまらないのか。さつきが来る前は、どうやって毎日を過ごしていたのか、もう思い出せない。さつきに万一のことがあったら、すぐ次の犬を飼うだろうなぁ、などと不謹慎な考えが浮かぶが、あの調子では万が一のことなど起こりそうもない。

 翌日、無事退院してきました。レントゲンでも、異物は見あたらず、便の培養まではしていないので感染症かどうかはわからないまま。先生からは、「長旅の疲れで、日和見感染を起こしたのでは?」と言われ、レントゲンを一目見て、「太ったな・・・」。背骨の上にしっかり皮下脂肪が乗っていました。じゃあ、これからもっとアジ練をやって、やせようね(爆)。

 二三日は、消化のよい缶詰フードです。↓これが、そのフード。ダック&ライス。
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 見かけも匂いも、グースパテそっくり。小洒落た器に盛られて横にクラッカーでも添えてあった日には、間違えて食べてしまいそうです。さつきはといえば、元々がっついた奴ではあるが、それにしても目の色が全然違います。

 もうすっかり元気ですので、ご安心下さい。

by sawa4482 | 2006-10-05 21:01 | スキッパーキー